冬も終わり暖かくなると理由もなくキャンプに行きたくなるのですが、アウトドアブランドってたくさんありますよね。
今回はそんなアウトドアブランドの国内企業『スノーピーク』について。
このスノーピークが無駄に高いという話題がしばしば聞かれるのですが、それに加えて値上げしすぎ だという声もあります。
この理由はなぜなのかについて考えてみました。
どんな企業でも無駄に高い値段にすることはないですし、値上げしすぎることも戦略として考えにくいのでその背景を調査したので読んで行ってください。
この記事に書かれている内容
スノーピーク無駄に高い?
国内アウトドアブランド大手『スノーピーク』
確かにテントもウエアもグッズも、スノーピーク価格と言って他社に比べ高価格に設定されています。
他社ブランドと併用している売り場なら簡単に比較できるため、この値段だけ見ると
「無駄に高い」
ですね。
ではその内情に迫ってみましょう。
スノーピークの値段の背景
スノーピークの製品が無駄に高いのは、やはりそのもの自体の品質、耐久性でしょう。
アウトドア(屋外)で少々手荒に使うのがアウトドア商品なので品質というものの中に「耐久性」は含まれているのかも知れません。
たとえて言うなら、テント1つを見てもわかりますが、スノーピークのテントは他社の同等製品に比べて値段は高いです。
その理由は、やはり品質。
他社と比べ高品質な素材の採用と細かい部分にまで入念にこだわるスノーピーク社の理念が値段に反映されています。
特に耐久性はアウトドア商品にとって欠かせない品質で、スノーピーク製品は長い年月をとおして、スノーピーク精神であるそのこだわりが発揮されます。
スノーピークの狙っている客層
スノーピークの客層は「お金持ち」という認識が広がっています。
そのようなイメージはないですか?
この原因はただ一つ。
『価格帯』です。
スノーピーク製品はどの分野でも『高価格』に設定されているのは上述のとおり。
でも、この『スノーピークはお金持ち層』というイメージは必ずしも正解ではありません。
スノーピーク製品は一見しただけだと本当に高価に感じますが、その製品の性能と耐久性を体験すれば納得いくものです。
初期投資は高価格でも長期的に考えた場合、決して高くはないと感じているユーザーがほとんどです。
よく言われているのが、一般的なテントは3~5年で買い替えですが、これに対してスノーピークのテントは10年以上愛用でき、しかも10年の間かなり高い性能を発揮し続けます。
この品質維持を実現させることにより、お金では計ることのできない『アウトドアを通じて家族や仲間たちとの絆を深める』ことを製品価値として提供しています。
ですのでスノーピークはアウトドアを通じて出会えるすべてのユーザーに商品を提供しています。
スノーピーク無駄に高くても人気?
スノーピーク製品は高価格でありながら根強く幅広く人気を集めています。
理由は、その品質や耐久性と洗礼されたデザイン、そしてとことん利用者目線でこだわる製品開発の姿勢にあります。
スノーピークはただアウトドア製品を販売しているだけではなく、アウトドアを通じての価値観や環境を提供し、『人間性の回復』を使命とし、地球全体の未来に繋げるためユーザーの人生を豊かにする提案をしています。
具体的には以下がスノーピークの精神と取り組みです(抜粋)
自然を愛し、資源を大切にする『campre精神』をみんなが実践できればこの世界は変えられると信じている。
買い替えではなく修理して、後世に受け継がれるモノづくりに責任を持っている。
このために自らに厳しくし、修理で預かった商品は週内には持ち主のところに使える状態で届けることを徹底している。
世代を越えてスノーピーク製品が愛着と思いを乗せて人から人へ繋がっていく究極のサスティナビリティ。
自然や道具、人を想う気持ちを育んでいくための活動をしている。
自らの使命を『人間性の回復』という言葉で表現。
また、自然に包まれることで人間らしさを取り戻すことを、モノづくりの先に目指している理想の姿としている。
キャンプ場運営をすることでCO2排出ゼロの自然エネルギー転換に取り組んでいる。
自然環境を守るため、CO2を排出しない優しいキャンプ場運営に力を入れている。
スノーピークの永久保証必要?
少し上述しましたが、スノーピークの『永久保証』はアフターサービスの領域を超えたキャンパーに対する精神へのこだわりが詰まっています。
高価格な製品を購入しても、製品を使用する環境は自然界という厳しいフィールドです。
こんな過酷な使用条件下でも、製品の欠陥に関しては無期限に修理、交換ができると言うものです。
これは自社の製品の品質への自信と、ユーザーに対して道具としてのスノーピーク製品を、受け継いでいってもらいたいという精神の現れでしょう。
初期投資が高額なだけに、購入後に起こりえる不安をかなり和らげてくれますし、この安心感はスノーピークへの信頼があがりますね。
スノーピークが値上げしすぎな理由はなぜか
ズバリ言うと原材料費の高騰です。
スノーピークの製品の価格が上がっている背景には、おおくの経済的要因が複雑に絡み合っていて、また、スノーピークの製品製造上の要因も加わっています。
原材料費の高騰は世界的な市場の動きによるものですが、特にスノーピークは品質にこだわっているため高品質なナイロンやポリエステル、特殊な金属種などは大きな影響を受けています。
アメリカ南北戦争の時に日本の綿がバカ売れしたような現象といえばお分かりでしょうか。
スノーピークの製品にはテントやアウトドアウエア、アクセサリーなど主要製品の製造に欠かせない材料です。
これに加えスノーピークはMade in japanの国内生産にこだわって高品質を維持しているためコスト上昇は避けられません。
価格ではなく、製品の品質、安全性を落とさない精神が価格上昇へ反映されているんのでしょう。
スノーピークの売り上げ
先日のニュースで『スノーピークの純利益が99.9%減』と報道されていましたね。
売上高は前年比の16.4%減で257億円。
儲けを示す営業利益は74.3%の9億円。
また、国内事業と海外事業とでの収益性を見直したため、4億円の特別損失を計上したことで純利益が99.9%減の1,000,000(100万円)となっていました。
コロナ禍の影響で爆発的に高まった需要が、5種移行後は低迷したとしていますが、これは業界全体の事。
というより、コロナ禍で異常発展した世界が修正軸に入ったという事ですね。
スノーピーク離れの加速?
昨今のキャンプブームによって火のついた人気が下降しつつありますね。
スノーピークに関してもスノーピーク離れというワードが先走っているように感じます。
実際には様々な要因があるのですが、一見するとやはりその価格帯に原因があるように見られます。
そもそも現代の私たちは、そのものの価値は後回しにして価格に対してのみ敏感になっています。
これは簡単にスマホひとつで価格の比較がついてしまい、また価格という数字は目に見えてわかりやすいからでしょう。
ですのでスノーピーク製品は良いという事は知っているけど、どうしても他社ブランドと価格面でのみ比較していしまいます。
特に若い世代やアウトドア初心者はコスパという名の「安いもの探し」を優先してしまい、スノーピーク外しが起きてしまいます。
ここまでの記事を読んでいただければ、勘の鋭いひとならコストパフォーマンスが高いとは何か、わかっていると思いますが…
ネットやSNSの普及により簡単に価格比較ができるようになっていることがスノーピーク離れを巻き起こしている原因でしょう。
スノーピークの品質と信頼性
スノーピーク製品の高い品質性能は、確固たる理念とこだわりぬいた素材選択と生産工程によって実現しています。
テントひとつににしても、特に耐久性と耐水性に優れたシリコンコーティングを施したナイロンが使用されており、これは非常に軽い素材でありながら、破れにつよいものです。
そしてこの製造に関しては、すべて国内生産にこだわり熟練した職人の手作業によって製品が生み出されています。
この一連の製品生産の流れを徹底して管理し品質を向上させ続けていますし、環境に対しても配慮した製造を目指し、素材選びにも力を注いでいます。
こういった取り組みとこだわりは、確かな品質の維持とユーザーの安心感や信頼感につながります。
だからスノーピークは根強いファンの獲得をし続けているんですね。
スノーピークのコスパ
コストパフォーマンスは最強です。
と一言でいえばそうなのですが、理由はちゃんとあります。
アウトドア製品のコストパフォーマンスを考えるとき、製品の価格だけでなく、そのもの自体の価値(品質)を総合的に見て判断しなければいけないと思います。
パフォーマンスが発揮されるのと、発揮され続けることも違いますので、こういった観点からもスノーピーク製品のコストパフォーマンスを考察していきます。
過酷な自然環境のの中での使用が前提ですので、そのものの素材から耐久性、安全性、そして快適性(使いやすさ)が重要です。
スノーピーク製品は徹底した開発理念に基づいた素材選びから、設計、製造、品質管理を厳しく行っています。
このこだわりが価格に反映されており、このため高価格のレッテルを張られていますが、結果として長年にわたって使用できる品質とサポートを実現しています。
こうした面も考慮すると、スノーピーク製品は非常にコストパフォーマンスに優れていると言えます。
スノーピーク無駄に高いのまとめ
今回の記事でわかったこと
- スノーピーク無駄に高い理由
- 値上げしすぎな理由
今回の記事でスノーピーク無駄に高いのはなぜか理由と、なぜ値上げしすぎと言われるのかの理由について紹介しました。
いかがでしたか?
結論、無駄に高いのではなく、値上げにも価格にも理由はあります。
その理由に多くの人が共感できる、支持できるからこそここまで人気のブランドになり得たのでしょう。
こうしてみると国内大手アウトドアブランドは、世界に誇れる日本クオリティーを有した職人集団企業でした。
コロナ禍の影響を大いに受けはしましたが、その熱い理念のまま世界と渡り合っていってほしいですね。
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